傘とシールと私
今週のお題「傘」
若い頃あまり傘を持ち歩かなかった気がする。
行き当たりばったりで雨にあたってビニール傘を買ったりしていた。
今は外出の際は折り畳み傘を持つようになった。
その上、会社で面接をやるといえば
「微妙な天気だし傘持ってきたか聞いたら?」と
オツボネ発言。
危機管理能力があるか試したい。
昔の自分なら不合格。
自分のことを棚に上げてよく言うエラソーな奴。
若い人を見て「バカだなぁ」とボヤくが、
正に「喉元過ぎれば熱さを忘れる」。
バカで面白い若者の輝きがうらやましいだけの、
行き当たりばったりを忘れた
面白くない人間になった。
振り返れば自分もウェイウェイいってた
バカな若者の一人だった。
学生時代、ふざけて額に某キャラクターのシールを付けてたのを忘れ、
街で傘を買ったことがあった。
家で気付いたシール。 恥。
そうだ。私もバカな若者だったんだ。
あのとき買った傘は使うことはほぼないが、
ちょっといい傘だったので、壊れることもなく玄関にある。
私がバカで面白く輝いてた若者だったこと、
その片鱗が今も色濃く残るドジな大人であることに
気付かさせてくれるのが、この傘なのだ。